◆ 333字 ゾロ目
朝の光の中で
山山田 文子333字 / 約1分
毎朝、同じ時間に目が覚める。カーテンの隙間から差し込む光が、少しずつ部屋の中を満たしていく。昨日と今日の境界線は、実はとても曖昧だ。私たちは新しい一日が始まったと感じるけれど、時間は止まることなく流れ続けている。その連続性の中に、日常という名の奇跡が静かに潜んでいる。
コーヒーを淹れる香り。ページをめくる音。窓の外を飛んでいく鳥の影。布団に残った自分のぬくもり。何気ない瞬間の積み重ねが、生きるということなのかもしれない。特別な出来事を待つのではなく、すでにそこにある小さな気配に気づくこと。それだけで、朝はいつもより少しだけ深くなる。
今日も、ただそれだけを大切にして過ごしたい。焦らず、誰かとは比べず、この静かな時間の続きを生きていく。そういう朝が、今ここにある。
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